2013年01月30日

見返りはいらないかもね

誰かに料理を作る。食べてもらう。
そうすると何かしらリアクションが起きたりします。

僕も、レストランをしていた時代は、本当にドキドキで、お客さんのリアクションが怖くて見る事があまり出来ませんでした。
意外に思う人もいるかもしれないですけどね、本当の事です。。。
見るときは常にドキドキです。
実は、そのドキドキが良いんですけど(笑)、今はね、そう思うんですけど、ただ当時はドキドキというのは割とネガティブな方に働いていたように思うんですよね。
もし、美味しくない、なんてリアクションが来ようもんなら、そりゃ見事に落ち込むんですよね。(汗)
だから、もしそうだったらどうしよう、だからいっその事あまり見たくないな、などと思うのでほとんど見ないようにして、ホールのスタッフに聞いていました。聞くんだったら見れよ、って話なんですけど(汗)、ま、あれです、チキンです。(涙

で、一応スタッフに聞いて、リアクションが良い、みたいな事であれば、そそくさとホールに出てくる、と。(笑
悪くても一応ホールに出て来るんですけど(汗)、けど、その時は、どんな風に接すればいいのか、いろいろ考えながらホールに出ましたね。だけど、ワンクッションおいてますから、何も知らずに出て行って、そういうリアクションだったときのその威力は僕にとってはかなりの破壊力でしたけど。(汗


最悪、逃げる、ホールに出ない、って事も可能でしたからね、いざとなったら逃げようなどと思っておりましたが・・・、何たるチキン。(笑
2かいのおじさんなんか逃げ道は用意されていないですからね。(笑
もうね、見るの見ないのとかそういう次元ではなかったりしますからね。腹を括っている現在、もうね、何が起きても良いんです。

気にする事があるとすれば、リアクションではなくて、今する事がやりきれているかどうか、だけですね。

見返りはいらないかもね
やりきる為にはどうしても必要な道具たち


ただ、どうしてもね、先の事を考えちゃうんですよね。
考えるな、って事じゃなくて、こうだったら良いな、とか、こういうリアクションが欲しいな、とか、そういうのがあるんでね、それが普通だと思うんですよ。だからそうじゃなかったらどうしようとか、そんなんでドキドキするんですけど、

ま、ドキドキすんなっことでもないんですけどね。。。


ただ、こうなんて言うのかな・・・



いいじゃないですか、先の事は。


だけど、こうあって欲しいってのは、それはやっぱり思う事なんですよね。
だから、そうでなかった時に落胆しちゃう。
別に落胆しちゃうのも全然悪い事じゃないんだけど、ま、あれです、時としてね、人のせいにしちゃったりとかね、この味が分からないなんて、とか、せっかく作ったんだからちゃんと食べるべきだ、とか、ね。
良いの悪いのって、そういう目線での話になっちゃうからどうしても、だから、なんだからリアクションが悪いとか、こっちの思いと違うリアクションだと、それに触った時になんだか気まずい感じになったりしてね。。。


でもさ、何でもそうなんだけど、自分目線で言えば、こうあって欲しいとか、そういう話はすぐ理解出来るでしょ?
だから、相手にそう言われてもさ・・・、なんて思ったりするんだけど。
だけど、相手目線になった時に、やっぱりそれには理由がある訳ですよ。そういうリアクションであるね。それは無視しちゃって、自分が欲しいリアクションを強要しちゃったらやっぱりいかんでしょ?


え?そんな事していないって?思ってもいないって?


いやいや、そう思っているとか思っていないとかじゃなくて、そうなってしまっているでしょ?って事。

だって、食べた人はその人が取りたいリアクションをとっているだけだもの。
それだけだもの。
それに文句があるとしたら、なんかおかしくないですか?
だって、そのリアクションの選択はその人の自由のはずですよね?
料理を作った人に料理を食べた人のリアクションの選択権があるはずがないでしょ?
何気にね、自分の都合で相手のリアクションに制限をかけているんですよね。だからそれから外れた時に、なんだか不愉快に思うんですよね。
それが悪いって事じゃないですよ。ただ、そうなんですよね、って事ですけど。


僕たちって、たくさんの勘違いをしているんですよね。
だから、例えば、こういうときのリアクションでの不快感があるとすれば、それはね、どっちが悪いとかそういう事じゃなくて、勘違いがあるからこそ生まれちゃうんですよね。
だから、その勘違いに気が付いていれば、そこは全然気にする様な事でもなくなってしまうんですよね。
ただ、その勘違いってのも、なかなか気が付けませんけど。どういう訳か気が付けないんですよ、っていうかそれは勘違いとかではないって事、それが普通だろ、って思いますけどね。



例えば、タイトルの言葉を借りれば、見返りを求めるって事は、相手のリアクションを制限するって事ですね。
基本的に相手は自由にリアクションをとると思ってください。だって、自分だって、出来る事なら思った事を自由に言いたいでしょ?ストレス感じてまで相手に合わせたって・・・、多分そうしている人は多いと思うんですよ、だけど、ストレスにまでなってしまっているとすればなんだかおかしいですよね。ま、それに、自分が相手に合わせるからといって、目の前のその人が自分に合わせなきゃいけない理由なんかも存在していませんし。

と、それはいったん置いといて・・、うん、相手には自由にリアクションをとってもらいましょうよ。
結局ね、自分の思いに制限がかかっていなければ、相手のリアクションは何だっていいんですよ。好きにさせてあげたいじゃないですか。というか、元々好きにしていいはずなんですから。

ただ、実際問題、なかなか、ね・・(汗)そういう訳にはいきませんの。(涙)


だけど、それって、例えば、相手がどうだから、とか言ってしまうもんなんですけど、実は、自分が相手に制限をかけていて、その制限から外れた事に対する事なんですよね。
だからね、自分自身が、そういう見返りの設定を止めてしまえば、すべてのリアクションはニュートラルだって話なんですよね。


いやいや、現実としてそうじゃないよ、って。

うん、そう言うから、だからそうじゃないんですよ、って言うそれだけの話なんですよね。

つまりは、全部自分が決めているだけの話なんですけど。

ちなみに、相手のリアクションを責めたりするのが悪いって事じゃないです。そうしてはいけない、なんて事は言いません。
ただ、相手が悪いと思っていたりする事って、案外全部自分の捉え方の問題だったりするんです、って事ですね。

そんな風に考えていくと、うん、結局の所、自分自身も、自分の出来る事、自分のやりたい事をやるしかないんですよね。で、それをやりきったらそれで良いじゃないですか。どんなリアクションが来ても良いんです。
毎晩の料理でこんな事を気にするのもなんだかあれですけど(汗)、大袈裟に言えば、人事尽くして天命を待つ、です。
そう、相手のリアクションってそう言う意味では天命ですから。(笑)

人事を尽くした後の結果は待つしかない、どんな結果でも受け入れるって姿勢ですけど、僕の好きな言葉で言えば、腹を括る、ですね。だから、相手のリアクションを気にしているって事は、人事は尽くしていないんだな、って事でもあったりします。
そうしなければならないって事じゃないです。
ただ、そう言う事ですよね、って事です。

人事尽くして・・・・、とか、この辺の言葉は仰々しいので、どうしても大袈裟に聞こえちゃうんですけど、ま、あれです。やるときは楽しみきりましょうって事で。楽しめば、結果はどうでも良くなります。どうでも良くなるってのは、ネガティブな意味ではなくて、どのような結果でも受け入れるって事で、言うなれば、見返りは求めないって事でもありますね。
なので、見返りを求めない人はある意味最強であったりもします。


とか言いつつも、何も最強である必要もないんですけどね。(苦笑

見返りはいらないかもね
←ここを押して欲しいというのも、言うなれば求める見返りですよね。求めちゃいけないのに求めちゃいます。押して!!(爆



2かいのおじさん・料理教室@まるやの台所

日時:2013年2月24日(日)
時間:11:00~14:30
料金:お一人様¥3000

毎月定例のマルヤガーデンズさん地階「まるやの台所」でのおじさんの料理教室です。
この料理教室はおじさんのデモの後、実際に皆さんでその料理を作って頂く参加型の料理教室です。
毎回3品を予定していますが、楽しいですよ~。

お問い合わせは、マルヤガーデンズさん、099-813-8108、にお願いします。

ふるってご参加ください!!


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Posted by アド山 at 02:24│Comments(0)エッセイ
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