2010年08月11日
ハウスワイン
ハウス‐ワイン【house wine】
レストランが独自に注文して作り、客に提供するワイン。グラスで注文できる割安のワインをいう場合が多い。
大辞泉(JapanKnowledge)
えー、
作れねぇよ!!(怒
・・・(汗)という事でハウスワインなのですが、アドマーニにはハウスワインと言う呼び名のワインはなく「本日のワイン」と言うものがハウスワインに当たります、という事がワインリストに書いてあります。
なので、アドマーニではハウスワインは提供していない、と言ってもいいかもしれません。
ハウスワインと言うものは、大概安価であることを第一としておかれる場合が多いかと思います。
修行先でも必ず置いてありましたし・・・・・、ただ、本来のハウスワインとは意味が違うような気がしてしょうがなかったのもまた事実。
けど、ハウスワインは安価でなければいけないとも思います。そうでなければ意味がありません。
最初の頃はハウスワインを置いていました。
そう、安価なだけがとりえのワイン。けど、これじゃダメだ。だけど、これだ!!というワインにも出会えていない。という事で、しばらくは安価なだけのワイン(名前も忘れちゃいましたよ)で通していましたが・・・出会っちゃったんですね。
そして、しばらくの間、アドマーニには、最初はこれを飲んでくださいね、と胸をはって勧められるハウスワインがありました。
けれど、悲しいかな、出会いがあれば別れがある。
そんなお気に入りのハウスワインは、その質の高さからか、人気が出たせいなのか、値上がりしました。
15~20%ほどの値上げ。
絶対的な単価は安いですから、金額的にはそう大きくはないものの、もうハウスワインの値段で出す事はできなくなりました。
そして、その頃から別に「本日のワイン」と称して値段を一律として多種類の日替わりワインも出していたのですが、それらの仕入れ値とほぼ同等になってしまったんです。
もうね、安いだけのワインは売りたくないんです。
という事で、他のハウスワインになりそうなワインも探しましたが、それまでが良すぎた事もあり、これが見つからない。
ならば、ハウスワインは諦めて、すべて「本日のワイン」として売っていこう!
ならば、この「本日のワイン」がアドマーニのハウスワイン的な位置づけになるね、という事で、今に至ります。
「本日のワイン」をハウスワインと言えばいいじゃん!と思ったあなた。
その通り!!(汗
ただ、「本日のワイン」は銘柄はほぼ日替わりで、おそらく用意できるものは50種類を超え、そのうちの10数種類がスタンバイされている、というワインですので、銘柄が固定されてしかるべきハウスワインとは趣が大きく異なります。
なので、どうしてもハウスワインとすると違和感が・・・・。
ご納得いただけますでしょうか?
けど、こうして、いろんな種類のワインを出せるようになると、本当に楽しめるんですよ。お客様が。
例えばグラスワイン。
バイ・ザ・グラスをしているお店はほんの一部ですから、大概グラスワインはハウスワインでその選択肢は白か赤くらいしかありません。しょうがないんだけど、しょうがないんだけど・・・・つまんない。
だって、安いだけの場合も多いですから・・・・。
ワインの楽しみの一つはその多様性です。
一本のボトルを飲みきれるのであれば、別にそんなたいした問題じゃないかもしれないけれど、私のようにお酒は好きだけど余り強くない人(??!!)にとって、ハウスワインのグラスだけではその多様性への愉しみを放棄せざる得ないんですよね。
だからこそ、だからこそですよ。
一律の値段で、その時その時、多様なワインが楽しめたらものすごく楽しいと思いません?
なので、アドマーニでグラスワインを頼むと、白か赤かお尋ねします。普通なら選択肢はここまで。アドマーニでは、更にどんなワインが好きか、飲みたいか、そんなことを聞いてきます。
初めての人はそりゃキョトンとします。そりゃそうでしょう。
けど、皆さん、本当に喜んでくれます。
慣れてきた人は「辛口でサッパリとした白ワインを。」とか「フルーティーで爽やかな感じの赤を。」とか注文してきます。嬉しい限りです。
もちろん、ボトルでも同じです。
そんな本日のワイン
ボトルで¥2950、グラスで¥630
是非是非お食事と一緒にお楽しみください。
←意地になって書き上げました。クリックで誉めてやって下さい。
レストランが独自に注文して作り、客に提供するワイン。グラスで注文できる割安のワインをいう場合が多い。
大辞泉(JapanKnowledge)
えー、
作れねぇよ!!(怒
・・・(汗)という事でハウスワインなのですが、アドマーニにはハウスワインと言う呼び名のワインはなく「本日のワイン」と言うものがハウスワインに当たります、という事がワインリストに書いてあります。
なので、アドマーニではハウスワインは提供していない、と言ってもいいかもしれません。
ハウスワインと言うものは、大概安価であることを第一としておかれる場合が多いかと思います。
修行先でも必ず置いてありましたし・・・・・、ただ、本来のハウスワインとは意味が違うような気がしてしょうがなかったのもまた事実。
けど、ハウスワインは安価でなければいけないとも思います。そうでなければ意味がありません。
最初の頃はハウスワインを置いていました。
そう、安価なだけがとりえのワイン。けど、これじゃダメだ。だけど、これだ!!というワインにも出会えていない。という事で、しばらくは安価なだけのワイン(名前も忘れちゃいましたよ)で通していましたが・・・出会っちゃったんですね。
そして、しばらくの間、アドマーニには、最初はこれを飲んでくださいね、と胸をはって勧められるハウスワインがありました。
けれど、悲しいかな、出会いがあれば別れがある。
そんなお気に入りのハウスワインは、その質の高さからか、人気が出たせいなのか、値上がりしました。
15~20%ほどの値上げ。
絶対的な単価は安いですから、金額的にはそう大きくはないものの、もうハウスワインの値段で出す事はできなくなりました。
そして、その頃から別に「本日のワイン」と称して値段を一律として多種類の日替わりワインも出していたのですが、それらの仕入れ値とほぼ同等になってしまったんです。
もうね、安いだけのワインは売りたくないんです。
という事で、他のハウスワインになりそうなワインも探しましたが、それまでが良すぎた事もあり、これが見つからない。
ならば、ハウスワインは諦めて、すべて「本日のワイン」として売っていこう!
ならば、この「本日のワイン」がアドマーニのハウスワイン的な位置づけになるね、という事で、今に至ります。
「本日のワイン」をハウスワインと言えばいいじゃん!と思ったあなた。
その通り!!(汗
ただ、「本日のワイン」は銘柄はほぼ日替わりで、おそらく用意できるものは50種類を超え、そのうちの10数種類がスタンバイされている、というワインですので、銘柄が固定されてしかるべきハウスワインとは趣が大きく異なります。
なので、どうしてもハウスワインとすると違和感が・・・・。
ご納得いただけますでしょうか?
けど、こうして、いろんな種類のワインを出せるようになると、本当に楽しめるんですよ。お客様が。
例えばグラスワイン。
バイ・ザ・グラスをしているお店はほんの一部ですから、大概グラスワインはハウスワインでその選択肢は白か赤くらいしかありません。しょうがないんだけど、しょうがないんだけど・・・・つまんない。
だって、安いだけの場合も多いですから・・・・。
ワインの楽しみの一つはその多様性です。
一本のボトルを飲みきれるのであれば、別にそんなたいした問題じゃないかもしれないけれど、私のようにお酒は好きだけど余り強くない人(??!!)にとって、ハウスワインのグラスだけではその多様性への愉しみを放棄せざる得ないんですよね。
だからこそ、だからこそですよ。
一律の値段で、その時その時、多様なワインが楽しめたらものすごく楽しいと思いません?
なので、アドマーニでグラスワインを頼むと、白か赤かお尋ねします。普通なら選択肢はここまで。アドマーニでは、更にどんなワインが好きか、飲みたいか、そんなことを聞いてきます。
初めての人はそりゃキョトンとします。そりゃそうでしょう。
けど、皆さん、本当に喜んでくれます。
慣れてきた人は「辛口でサッパリとした白ワインを。」とか「フルーティーで爽やかな感じの赤を。」とか注文してきます。嬉しい限りです。
もちろん、ボトルでも同じです。
そんな本日のワイン
ボトルで¥2950、グラスで¥630
是非是非お食事と一緒にお楽しみください。
←意地になって書き上げました。クリックで誉めてやって下さい。
Posted by アド山 at 17:21│Comments(7)
│ワイン
この記事へのコメント
なるほど。
ワインリストとか見たことないな、と今頃気づきました。
ハウスワイン、なくていいです。
お一人様豪華ランチとかやってる私にはボトルをオーダーするのは無理だし、いろいろ飲めるほうが断然いいです。
おかげさまで、最近はスプマンテ→白→赤の通常コースを基本に、白攻めあり、赤攻めありと様々なコースを楽しんでいます。
ありがたい。
明日も、基本スプマンテで始めようと思ってます。
よろしくお願いします。
ワインリストとか見たことないな、と今頃気づきました。
ハウスワイン、なくていいです。
お一人様豪華ランチとかやってる私にはボトルをオーダーするのは無理だし、いろいろ飲めるほうが断然いいです。
おかげさまで、最近はスプマンテ→白→赤の通常コースを基本に、白攻めあり、赤攻めありと様々なコースを楽しんでいます。
ありがたい。
明日も、基本スプマンテで始めようと思ってます。
よろしくお願いします。
Posted by いとこ at 2010年08月11日 18:55
素晴らしい考え方だと思います。世間が、ハウスワインと言っているからといって、媚びる必要は全然ありません。
グラス売りに対して、そこまで考慮されていることが素晴らしいです。現在、帰省中で、鹿児島を離れていますが、戻りましたら、お昼のコースランチとハウスワインと頂きに伺います。
グラス売りに対して、そこまで考慮されていることが素晴らしいです。現在、帰省中で、鹿児島を離れていますが、戻りましたら、お昼のコースランチとハウスワインと頂きに伺います。
Posted by 鉄人6号 at 2010年08月11日 22:34
いとこさん、コメントありがとうございます。
ね、こうやっていろんなワインをグラスで楽しむってのも素晴らしく贅沢でいいですよね。
そんな風にワインを楽しめる数少ない店の一つとして、いとこさんをはじめ沢山の方々にとってありがたい店であり続けようと思います。
じゃ、明日はスプマンテから。
おっ楽しみに~
ね、こうやっていろんなワインをグラスで楽しむってのも素晴らしく贅沢でいいですよね。
そんな風にワインを楽しめる数少ない店の一つとして、いとこさんをはじめ沢山の方々にとってありがたい店であり続けようと思います。
じゃ、明日はスプマンテから。
おっ楽しみに~
Posted by アド山 at 2010年08月12日 02:13
鉄人6号さん、コメントありがとうございます。
お褒め頂きありがとうございます!
グラスウリは結構考えます。だって、誰もやってくれないんだもん!
¥630一律でバラエティー豊かに楽しめたら、自分だってついつい飲んじゃう。
最初に酸味の効いた、キレの良い白
その後は程よくふくよかな白
最後に重い、タンニンがキシキシするような赤
みたいな。^^;
けど、これで¥1890!!って凄いでしょ?
一つのワインを時間をかけて、その変化を楽しみながら愛でるのもいいですけど、こういうのもありだと思うんですよね。
という事で、どこか他の店もやってくれないかな~。
自分が飲めないんですよね~。
お褒め頂きありがとうございます!
グラスウリは結構考えます。だって、誰もやってくれないんだもん!
¥630一律でバラエティー豊かに楽しめたら、自分だってついつい飲んじゃう。
最初に酸味の効いた、キレの良い白
その後は程よくふくよかな白
最後に重い、タンニンがキシキシするような赤
みたいな。^^;
けど、これで¥1890!!って凄いでしょ?
一つのワインを時間をかけて、その変化を楽しみながら愛でるのもいいですけど、こういうのもありだと思うんですよね。
という事で、どこか他の店もやってくれないかな~。
自分が飲めないんですよね~。
Posted by アド山 at 2010年08月12日 02:18
アドマーニのハウスワインならさぞかし良いのが出るんだろうが、満足できるんでしょうが、そんなの我慢できないやい!
ここぞとばかりシェフを呼びつけて、あれこれ聞き出して、自分だけの「本日のワイン」を見つけるるんだ。はまればサイコーのディナーになるし、そうでなくても一つの経験だし・・・。
飲みたくなってきた・・。
ここぞとばかりシェフを呼びつけて、あれこれ聞き出して、自分だけの「本日のワイン」を見つけるるんだ。はまればサイコーのディナーになるし、そうでなくても一つの経験だし・・・。
飲みたくなってきた・・。
Posted by ゆっきー at 2010年08月12日 16:02
ゆっきーさん、コメントありがとうございます。
そうそう、どんどん私を呼びつけて欲しいですね。ワインって、そうやって探して飲むと、また一段と美味しくなるお酒なんですよね。
自分だけのマイワインを探すって、良いですね!
そうやって、いろんな楽しみ方をして頂けると、私も本当に嬉しいですね。
さて、ワインは飲まなくっちゃ!!
待ってますよ~。(笑
そうそう、どんどん私を呼びつけて欲しいですね。ワインって、そうやって探して飲むと、また一段と美味しくなるお酒なんですよね。
自分だけのマイワインを探すって、良いですね!
そうやって、いろんな楽しみ方をして頂けると、私も本当に嬉しいですね。
さて、ワインは飲まなくっちゃ!!
待ってますよ~。(笑
Posted by アド山 at 2010年08月13日 15:30
なぜか、すごく古いブログに迷い込みました。
面白い内容ですがハウスワインの意味を理解されてないようですね。
シェフなら理解しておくべき重要な事柄です。
ご自分が提供する料理に合うワインがハウスワインです。
毎日同じワインが理想ですが、変わってダメなわけでもありません。
今日の料理に合うワインを手ごろな価格で提供します。前菜よりもPRIMO PIATTOに合うワインをハウスワインとして、SECONDO PIATTOに別のワインをリストから選んで頂けるようにします。
ハウスワインが安物のいい加減なものになると、選ぶ側もリスクを考えてしまいますよね。
料理も当然いい加減なものになると、ワインどころではないです。
面白い内容ですがハウスワインの意味を理解されてないようですね。
シェフなら理解しておくべき重要な事柄です。
ご自分が提供する料理に合うワインがハウスワインです。
毎日同じワインが理想ですが、変わってダメなわけでもありません。
今日の料理に合うワインを手ごろな価格で提供します。前菜よりもPRIMO PIATTOに合うワインをハウスワインとして、SECONDO PIATTOに別のワインをリストから選んで頂けるようにします。
ハウスワインが安物のいい加減なものになると、選ぶ側もリスクを考えてしまいますよね。
料理も当然いい加減なものになると、ワインどころではないです。
Posted by ソムリエ93号 at 2015年03月08日 23:41